【外国人経営者の東京生活を英語でサポート|東京都「IRSC TOKYO」とは?行政書士が解説

外国人が日本で会社を設立し、ビジネスを始める際には、在留資格(ビザ)や会社設立だけでなく、日本での「生活の立ち上げ」も大きな課題になります。

たとえば、銀行口座の開設、住居探し、電気・ガスなどのライフライン、行政機関での手続き、病院の利用、子どもの学校探しなどです。

特に日本語に不慣れな外国人経営者や外国人社員、その家族にとっては、一つひとつの手続きが大きな負担になることがあります。

こうした外国人の東京での生活を支援するため、東京都では「IRSC TOKYO(International Residents Support Center TOKYO/英語対応生活支援アドバイザー窓口)」を設置しています。

今回は、外国人の在留資格・日本での事業活動を支援する行政書士の視点から、IRSC TOKYOのサービスと活用方法についてご紹介します。

IRSC TOKYOとは?

IRSC TOKYOは、東京都が設置する外国人向けの生活支援窓口です。

東京都内に在住している、または今後東京都内に居住する予定の外国人のうち、主に次の方々が対象となっています。

・外国人起業家・経営者
・外国人社員
・研究者等
・上記外国人の帯同家族

一方、研究者を除く学生や、技能実習生を含む職業訓練中の方などは原則として対象外とされています。

グローバルな実務経験を持つバイリンガルスタッフが、電話、メール、対面、オンラインなどで相談に対応します。

どのような相談ができる?

外国人が日本で生活を始めると、ビジネス以外にもさまざまな問題に直面します。

IRSC TOKYOでは、たとえば次のような生活上の相談について支援を受けることができます。

1.行政機関での各種手続き

日本に住み始めると、区役所・市役所などでさまざまな行政手続きが必要になります。

日本語での手続きに不安がある外国人にとって、公的な相談先があることは大きな安心材料になるでしょう。

2.銀行口座の開設

外国人経営者や外国人社員からよく聞く悩みの一つが、日本での銀行口座開設です。

日本に来たばかりで日本語に慣れていない場合、必要書類や手続きについて戸惑うケースも少なくありません。

IRSC TOKYOでは、銀行口座開設に関する相談・手続き支援もサービスの対象とされています。

3.住居やライフラインに関する情報

外国人が日本で生活するには、住居を確保するだけでなく、電気・ガス・水道などのライフラインを整える必要があります。

日本独特の契約方法や手続きに戸惑う外国人も多いため、こうした生活面での情報提供も有益です。

4.医療機関に関する情報

日本で生活する以上、病気やけがをした際にどの医療機関を利用すればよいのかという問題もあります。

IRSC TOKYOでは、医療機関に関する情報提供も行われています。

5.子どもの学校に関する情報

外国人経営者や海外企業の駐在員が家族とともに日本へ移住する場合、本人の仕事だけではなく、子どもの教育環境も重要です。

学校に関する情報提供を受けられることは、家族で日本へ移住する外国人にとって有用な支援といえるでしょう。

必要に応じて現場への「同行支援」も

IRSC TOKYOの特徴の一つが、相談窓口で情報を提供するだけでなく、必要に応じてアドバイザーが手続先などへ同行してサポートを行う点です。

外国人本人だけでは手続きが難しい場面では、こうした同行支援が役立つ可能性があります。

ただし、IRSC TOKYOが提供するサービスは、生活支援に関する一般的な情報提供や手続き補助を目的としたものです。

法的助言、医療判断、専門的な翻訳・通訳業務を提供する専門サービスとは異なる点には注意が必要です。

外国人の日本進出には「Business+Visa+Life」の視点が重要

外国人経営者が日本でビジネスを始める場合、

「会社を設立すれば終わり」

「在留資格を取得すれば終わり」

ではありません。

実際には、

Business(事業)
+ Visa(在留資格)
+ Life(日本での生活)

という3つを同時に考える必要があります。

たとえば、日本で事業を始めようとする外国人経営者の場合、

会社・事業の準備

適切な在留資格の検討・申請

日本での住居確保

銀行口座・生活インフラの整備

家族の生活・教育環境の整備

日本での事業・生活の安定

というように、ビジネスと在留資格、そして生活は密接につながっています。

東京都がIRSC TOKYOのような生活支援サービスを提供することは、外国人材や外国企業が東京で活動しやすい環境を整えるという意味でも注目されます。

IRSC TOKYOと行政書士はどう使い分ける?

IRSC TOKYOは、外国人の生活上の困りごとについて非常に便利な相談窓口です。

一方、在留資格の申請など専門的な手続きについては、行政書士などの専門家への相談が必要となる場合があります。

たとえば、

・外国人経営者の在留資格に関する相談
・「経営・管理」などの在留資格申請
・外国人社員を採用する際の在留資格手続き
・海外から外国人材を招聘する際の手続き
・在留資格変更許可申請
・在留期間更新許可申請
・外国人の事業に必要となる各種許認可

などです。

生活面ではIRSC TOKYOなどの公的支援を上手に活用し、在留資格や許認可など専門的な行政手続きについては専門家を活用する。

このように役割を分けることで、外国人経営者や外国人社員の日本でのスタートをよりスムーズにできるでしょう。

IRSC TOKYOの場所・相談時間

IRSC TOKYOの窓口は、東京都港区赤坂のアーク森ビル7階(JETRO本部内)にあります。

所在地:東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル7階
最寄駅:東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」3番出口から徒歩約1分

窓口相談:月曜日~金曜日 9:30~17:30
電話・メール等:月曜日~土曜日 9:30~17:30
※祝日・年末年始を除く

利用を検討される場合は、対象者や最新のサービス内容を東京都のIRSC TOKYO公式サイトで確認することをおすすめします。

外国人経営者・外国企業の日本進出をサポートします

外国人が日本でビジネスを始める際には、在留資格だけを単独で考えるのではなく、事業計画、会社運営、住居、銀行、家族の生活などを含めて全体を考えることが重要です。

グエン行政書士事務所では、外国人経営者や外国企業、日本企業による外国人材の受入れに関する在留資格・各種行政手続きをサポートしています。

特に、外国人経営者が日本で事業を行う際には、「経営・管理」をはじめとする在留資格について、事業内容や日本での活動予定を踏まえて検討する必要があります。

日本で会社を設立して事業を始めたい
経営・管理ビザについて相談したい
海外から経営者・社員を日本へ呼びたい
外国人を採用したいが、どの在留資格が必要かわからない

このようなお悩みがございましたら、お気軽にグエン行政書士事務所までご相談ください。

外国人の方が日本でビジネスと生活をスムーズにスタートできるよう、状況に応じたサポートをご提案いたします。

【参考】
東京都「IRSC TOKYO(International Residents Support Center TOKYO)」
https://www.investtokyo.metro.tokyo.lg.jp/jp/oursupports/irsc-tokyo/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です