令和6年(2024年)訪日外国人犯罪情勢の概要(警察庁発表)
警察庁の最新データによると、訪日外国人犯罪の検挙件数が前年比+20.5%と大幅増。中でもベトナム人による検挙が全体の4割超を占め、技能実習・特定技能・留学生の在留者が関与するケースが多く報告されています。
✅ 特に窃盗(万引き・侵入窃盗)が中心
✅ 入管法違反や偽造在留カードの所持も多数
✅ SNS等を通じた組織化も懸念材料
法令遵守の啓発とともに、受入企業や監理団体の法的支援体制の強化が不可欠です。行政書士として、適切な在留資格管理とリスク対策のサポートが求められる場面が増えています。
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概要
2024年の訪日外国人による総検挙件数:21,794件(前年比+20.5%)
総検挙人員:12,170人(前年比+5.5%)
国籍別ではベトナムが最多で、件数・人員ともに中国と合わせて全体の5~6割を占める。
総検挙件数(上位国・構成比)
ベトナム:9,690件(44.5%)
中国:2,866件(13.2%)
タイ:1,201件(5.5%)
カンボジア:991件(4.5%)
フィリピン:873件(4.0%)
総検挙人員(上位国・構成比)
ベトナム:3,990人(32.8%)
中国:2,011人(16.5%)
フィリピン:732人(6.0%)
タイ:644人(5.3%)
ブラジル:578人(4.7%)
ベトナム人による犯罪の詳細
検挙件数の内訳
刑法犯:5,992件(+46.8%、構成比44.7%)
特別法犯:3,698件(▲4.4%、構成比44.1%)
検挙人員の内訳
刑法犯:1,578人(▲1.9%、構成比24.8%)
特別法犯:2,412人(▲8.0%、構成比41.6%)
主な刑法犯(件数ベース)
窃盗犯:4,964件(82.8%)
うち万引き:17.8%
主な刑法犯(人員ベース)
窃盗犯:834人(52.9%)
うち万引き:26.8%
在留資格別・刑法犯検挙人員(ベトナム人)
技能実習:647人(41.0%)
特定技能:204人(12.9%)
留学:190人(12.0%)
傾向と特徴
在留資格「技能実習」「特定技能」などが増加傾向。
一部の者がSNS等を通じて犯罪組織化。
刑法犯では**窃盗(特に万引き、侵入窃盗)**が中心。
知能犯として電子決済サービスを使った不正決済詐欺なども発生。
特別法犯では入管法違反が多数。不法残留や偽造在留カード使用などが見られる。
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